ツボを指圧や鍼で刺激すると体にいい理由
「ツボを押すと体が少し楽になる気がする」「鍼治療を受けると、体のこわばりがゆるむ」そんな経験をしたことがある方もいるのではないでしょうか。ツボは、皮膚や筋肉、神経の反応が出やすい場所として考えられています。そこに指圧や鍼の刺激を加えると、神経を通じて脊髄や脳へ情報が伝わり、血流や筋肉の緊張、自律神経の働きに変化が起こることがあります。
この記事では、ツボを指圧や鍼で刺激すると体にいいと考えられている理由を、できるだけわかりやすく整理してお伝えします。ツボ押しのポイントも解説してます。
ツボ刺激が体に伝わる仕組み
ツボを刺激すると、その部分の皮膚や筋肉が刺激を受けます。すると、その刺激は末梢の感覚神経を通じて脊髄に入り、脳へ伝わります。更には、脊髄レベルで反射的な反応を起こすこともあります。
この流れの中で、自律神経や筋肉の緊張、血流の状態に変化が起こることがあります。体が緊張しやすい状態では交感神経が働きやすく筋肉がこわばりやすくなりますが、ツボ刺激が入ることで、自律神経も作用され、筋肉がゆるみ、更には心拍、血流の調整にも影響することで、身体全体がリラックスしやすい状態につながることがあります。
ツボを刺激したあとに「少し軽くなった」「温かくなった」と感じるのは、こうした反応が関係している可能性があります。
血流がよくなる理由
ツボを押すと、その周囲の血流が変化しやすくなることがあります。
指圧や鍼の刺激によって血管が広がりやすくなると、こわばった筋肉にたまった疲労物質や発痛物質が流れやすくなり、重だるさや張り感が軽く感じられることがあります。特に、デスクワークなどの長時間同じ姿勢が続く方や重労働の方は、筋肉の緊張と血流の低下が重なりやすいです。そうしたときにツボを刺激すると、身体が少し軽く感じたりすることがあります。
痛みがやわらぐ理由
ツボ刺激が体にいいとされる理由のひとつに、痛みの感じ方に関わる働きがあります。
脊髄には、痛みの信号がそのまま強く伝わらないように調整する仕組みがあると考えられており、これをゲートコントロール説と呼びます。また、刺激が脳へ伝わる過程で、体の中で痛みを和らげる方向に働くβエンドルフィンという物質が分泌されると考えられています。こうした仕組みが重なって、ツボを押したり鍼を受けたりしたあとに、痛みや不快感がやわらぎやすくなることがあります。
自律神経との関係性
ツボ刺激は、自律神経にも作用します。例えば、仕事でのストレスや緊張が強いときは交感神経が働きやすく、筋肉の緊張し、体が休みにくい状態になりがちです。そこにツボを刺激することで、自律神経に作用し、体が落ち着きやすい方向へ向かうことがあります。
「眠りが浅い」「なんとなく疲れが抜けにくい」「肩や首に力が入りやすい」といった方は、ツボ刺激で体の反応が変わることがあります。もちろん個人差はありますが、日常のケアとして取り入れやすい方法です。
指でツボを押すときのポイント
ツボは強く押せばよいわけではありません。
痛みを我慢するほど押すと、かえって筋肉が緊張することがあります。目安としては、「痛気持ちいい」と感じる程度の強さがよいとされています。
押す時間は、1か所につき数秒から10秒ほどを数回繰り返す程度で十分です。呼吸を止めず、息を吐きながらゆっくり押すと、体がゆるみやすくなります。
セルフケアではなく専門家に相談すべきサイン
セルフケアで改善が期待できる症状もあれば、早めに専門家に相談したほうが安心なケースもあります。
「どこまで自分でやっていいか」の目安を持っておくことは、とても大切なことです。
- 激痛で夜も寝れない
- 筋力低下や麻痺
といった症状があれば、急いで病院を受診しましょう。
また、「整形外科で異常なしと言われたのに、痛み・しびれが続いている」というケースもよく耳にします。 画像に異常が映らなくても、筋肉の緊張や体の使い方の癖が関係して痛み・しびれが続くことはあります。 2週間ほどセルフケアを続けても体に変化が感じられない場合は、鍼灸院や整骨院といった治療院に相談してみるタイミングかもしれません。
【国家資格者】鍼灸師によるセルフケアによるツボ押しの効果について
ここまで読んでいただいた方の中には、「自分でできることはやりたいけれど、本当にそれだけで大丈夫なのかな」と感じている方もいるかもしれません。最後に、鍼灸師としての視点から少しお話しさせてください。
セルフケアによるツボ押しは。筋肉の緊張をゆるめたり、局所の血流を促したりすることで、症状を和らげることがあります。ただし、しびれや痛みの背景に、姿勢のくせ、関節の動き、筋肉や筋膜の硬さが関わっている場合、表面的な刺激だけでは変化が出にくいこともあります。例えば、首の痛みで首のツボを押しても、猫背や巻き肩が続いて肩甲骨の位置が崩れて首に過度な負担をかけている体では、ツボを押すと一時的に楽になっても、首に過度な負担をかけていることに変わりはないため、すぐに首の痛みが戻りやすいです。このような場合は、症状そのものだけでなく、なぜその状態が続いているのかを見ていくことが大切です。
下川鍼灸整体院は「優しい鍼治療とボキボキしない整体」
福岡市中央区赤坂駅徒歩3分にある下川鍼灸整体院では、鍼治療で、マッサージでは届かない深部の筋肉までアプローチと神経のバランスを整え、整体で骨格バランスの調整を行っています。セルフケアと鍼・整体施術をうまく組み合わせていくことで、回復しやすい土台が作られやすくなります。
また、鍼治療を受けるうえで「鍼が太い方が効く」「鍼が痛い方が効く」といったことはありません。痛みの原因を明確にしていれば、最小限の刺激でも、十分に効果が発揮できます。当院も検査で原因を明確にしたうえで、施術をスタートするため、優しい鍼治療とボキボキしないソフトな整体であり、初めての方や女性の方でも受けやすいです。
セルフケアを続けても変化が感じられない方や、「この痛み・しびれは何が原因なんだろう」と一人で抱え込んでいる方は、まず一度ご相談ください。
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