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左側の股関節が痛い時の原因とセルフチェック

歩行時や立ち上がる際に左の股関節・足の付け根だけに痛みやしびれを感じ、「なぜ左だけなのか」「何か重い病気なのでは」と不安を抱く方は少なくありません。この記事では、片側だけに症状が出やすい理由や自宅でできるセルフチェック方法について、お伝えします。

なぜ「左だけ」足の付け根が痛いのか

「立ち上がるときに左の股関節が痛む」「歩くと足の付け根が痛む」「股関節の前側がピリピリする」のように股関節痛が片側に集中する背景には、体の使い方や構造的な要因が関わっている傾向があります。

姿勢や動作のクセ

足を組んで座る、立つ時に左足へ重心をかけがちなど、日常の習慣が左側への負担につながりやすいとされています。

骨盤の歪みや体重のバランスの偏り

歩行時の癖や骨盤のゆがみが、片側の股関節に負担を集中させます。

臼蓋形成不全

骨盤の臼蓋が先天的に浅いため大腿骨頭が収まりにくい状態のため、股関節の片側に痛みが出やすくなります。日本人女性に比較的多く見られます。

左側の股関節が痛くなる原因

左だけの股関節痛やしびれの背景には、股関節自体の病気と、股関節以外が原因となる病気の両方が考えられます。

股関節の病気

股関節を構成する骨・軟骨・関節の異常が原因となる疾患です。

  • 臼蓋形成不全:骨盤の臼蓋が先天的に浅く、大腿骨頭が収まりにくい状態。変形性股関節症のリスクを高める傾向があります。
  • 変形性股関節症:股関節の軟骨がすり減り、椅子からの立ち上がりや歩行時に痛みが出やすいです。
  • 特発性大腿骨頭壊死症:大腿骨頭への血流低下により組織が壊死。指定難病の一つとされています。

股関節自体に原因がある場合の特徴

股関節そのものに問題がある場合、可動域が制限されることで日常生活の動作に支障が出やすい傾向があります。変形性股関節症が進行すると「足の爪を切る」「靴下を履く」「あぐらをかく」といった股関節を深く曲げる動作がしづらくなることが多いとされています。臼蓋形成不全がある方は、痛みが出ていない段階でも将来的に変形性股関節症へ進行するリスクが比較的高い傾向があり、早期から股関節周囲の筋力維持や柔軟性が大切です。特発性大腿骨頭壊死症は初期症状は痛みが出にくく、骨頭に潰圧が生じたときに突然股関節にズキッとした痛みが出やすいです。また歩行時の強い痛みや、安静にしていても痛みが続くケースが見られる点が特徴とされています。

股関節以外で考えられる原因

股関節そのものに問題がなくても、他の部位の病気が股関節周辺の痛みやしびれとして現れることがあります。

  • 梨状筋症候群:臀部の筋肉が坐骨神経を圧迫し、片側のおしりの痛みや足の付け根に痛みやしびれが出現します。
  • 腰椎椎間板ヘルニア:坐骨神経に沿って足の付け根や下肢にしびれが広がります。
  • 腰部脊柱管狭窄症:背骨の変形により神経の通り道が狭くなり、腰痛を伴い両下肢に症状が出現することが多いです。

股関節以外が原因の場合の特徴

一方、股関節以外が原因の場合は、股関節そのものの動きに大きな制限がなくても、しびれや放散する痛みが目立つ傾向があります。腰椎椎間板ヘルニアでは、腰の神経が圧迫されることで、お尻から太もも、足先にかけてしびれや痛みが広がることがあり、股関節の曲げ伸ばしよりも、前屈や座り姿勢で症状が強まる傾向があります。腰部脊柱管狭窄症は、腰痛を伴いながら歩くと足がしびれて休みたくなる(間欠性跛行)といった歩行時の特徴があります。梨状筋症候群は、お尻の深部にある筋肉が坐骨神経を圧迫することで、長時間座っている時や特定の姿勢で股関節周辺のしびれが出やすいのが特徴です。

 

セルフチェック方法

自宅で簡単にできる代表的なチェック方法です。ただセルフチェックはあくまで自己判断の参考であり、確定的な診断ではないという点を理解しておきましょう。

パトリックテスト

仰向けで確認したい側の脚を90度に曲げ、反対側の脚に組んで数字の4の字を作り、外側にゆっくり倒していきます。股関節周囲に痛みや詰まった違和感が出るかを確認

片足立ちテスト

安全な場所で片足立ちを行い、数秒間バランスを保てるか確認します。痛みやバランスの取りにくさが見られる場合、股関節に問題がある可能性があるとされています

日常動作のチェック

靴下を履く際のしにくさ、階段の昇り降り、歩行時の上半身の揺れなど、複数の項目を確認する方法もあります。

痛みが出た部位による見分け方

これらのテストで反応(痛みや引っかかり)が出た場合、必ずしも股関節そのものの問題とは限らず、痛みが出た場所によって考えられる原因が異なります。パトリックテストでは、そけい部(足の付け根の前側)に痛みが出た場合は、股関節そのものの変形性疾患や炎症など、股関節に関連する問題の可能性が考えられるとされています。一方で、同じテストでもお尻側や腰に近い部分に痛みが出た場合は、仙腸関節(骨盤の後ろ側にある関節)の機能障害や、腰部の神経根症状が関係している可能性があるとされています。

痛みがなく股関節の硬さだけの場合

また、痛みがなくても開きにくい・角度に左右差があるといった反応だけの場合は、関節そのものの構造的な問題とは言えず、股関節周囲の筋肉バランスの崩れなど機能的な問題が起きている可能性があります。ただそういった問題が長期化すると、将来的な股関節疾患や腰痛・膝痛といった周辺関節への影響につながるリスクが高くなります。

セルフチェックの結果の活用法

このように、セルフチェックで何らかの反応が出た場合、「痛みが出た部位」と「動きの硬さ・左右差」の2点を手がかりに、股関節そのものの問題か、腰・仙腸関節など股関節以外の問題かをある程度推測できる場合もありますが、確定的な判断は難しいです。セルフチェックはあくまで自己判断の参考であり、確定的な診断ではないという点を理解しておくことが大切です。

専門家への相談を検討したいサイン

以下のようなサインがある場合は、自己判断せず専門機関へ相談することがおすすめです。

  • しびれが強く続く、または広範囲に広がる場合

  • 排尿・排便に関わる症状を伴う場合(坐骨神経痛と同様に、これらの症状がある場合は自己判断せず医療機関への受診がおすすめです)

  • 安静時にも痛みがある、または歩行が困難になるほど症状が悪化している場合
     

原因を知ることが、最短で改善できるための第一歩でもあります。病院で処方される薬以外にも、当院のように鍼治療・整体で股関節痛が改善できるケースも多くありますので、お気軽にご相談ください。

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