五十肩はいつまで痛い?二の腕まで痛む理由
「夜、寝ていると肩の痛みで目が覚める」「腕を少し動かすだけで激痛が走る」といった症状は、、五十肩の中でも「炎症期」と呼ばれる時期に特徴的症状です。さらに、炎症期を過ぎて肩の痛みが落ち着いてきた「拘縮期」に入ると、今度は二の腕や首に新たな痛みを感じる方も少なくありません。「肩は良くなってきたのに、なぜ腕や首が痛むのか」と不安に思う方も多いのではないでしょうか。痛みのメカニズムや適切な治療法をご説明していきまます。
五十肩の安静時痛や夜間痛はいつまで続くのか
肩関節の炎症がおきると「安静にしていても肩がズキズキうずく」「腕を少し動かすだけで激痛が走る」といった症状があらわれます。一般的には炎症期は数週間から1ヶ月程度続くとされており、炎症が落ち着いてくると次第に痛みも軽減してきます。
五十肩の炎症期に対する一般的治療法
炎症期の激痛に対しては、主に以下の治療法が用いられます。
消炎鎮痛剤
炎症を抑え、痛みを一時的に和らげる効果があります。ただ根本的な組織の修復には作用しない対症療法です。
湿布
患部を冷やし表面的な鎮痛効果が得られますが、深部の炎症への作用は限定的です。手軽に使える反面、肩関節の深部で起きている炎症そのものを抑える力は弱いとされています。
注射
ステロイド注射は即効性があり強い炎症を速やかに抑えられますが、短期間で繰り返し使用すると肩関節の組織が脆くなったり、血糖値上昇などの副作用のリスクが高まるため注意が必要です。または、関節の潤滑油の役割となる「ヒアルロン酸注射」もあります。
これらはいずれも「炎症を抑え痛みを抑える」ことには一定の効果がありますが、五十肩そのものを治す治療ではありません。炎症をコントロールしながら、次の段階に向けた適切なケアを並行することが重要です。では、その「次の段階」とは具体的にどのようなものでしょうか。実は五十肩には、症状が変化していく一定の周期があり、この周期を理解しておくことが、薬による対症療法から一歩進んだケアを考えるうえでの土台になります。
五十肩の周期とは
炎症期
肩関節周囲の炎症が強く、肩そのものに激しい痛みや夜間痛が出る時期です。発症してから2週間~1ヶ月ほどで、無理に動かすと悪化しやすいため、この時期は「安静」と「炎症のコントロール」が優先されます。
拘縮期(慢性期)
肩の痛み自体は徐々に軽減しますが、関節が硬くなり可動域が制限される時期です。急性期が終わり、約6ヶ月ほどの期間がかかります。動かせない肩を庇う代償動作が長引くことで、二の腕や首に新たな痛みが出やすくなります。
回復期
徐々に可動域が戻り、症状が改善していく時期です。それぞれの周期で身体の状態が異なるため、「今はどの時期か」を見極めたうえで対応を変えることが、回復を早める鍵になります。
このように、日常生活の支障が無くなるまでの改善期間としては1年~1年半ほどですが、それ以上の期間がかかることも少なくありません。
拘縮期に現れる肩以外の痛み
炎症期は肩そのものの痛みが強いのが特徴的ですが、拘縮期に入ると肩の痛みが落ち着く一方で、新たな問題が出てくることがあります。
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高い場所の物を取ろうとすると、二の腕がだるく痛む
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髪を洗う、後ろで手を組むなど、腕を上げる・回す動作で首や肩甲骨まわりが張って痛む
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荷物を持つ、着替えるといった日常動作のたびに、腕や首に違和感や痛みを感じる
このように、肩の痛みが軽減したはずなのに、二の腕や首に新たな痛みを感じるケースは少なくありません。なぜ肩の問題であるはずの五十肩で、肩以外の部位に痛みが広がるのでしょうか。
放散痛による腕の痛み
肩関節周囲の炎症や神経の刺激が、痛みの発生源から離れた二の腕や首に痛みとして感じられる現象です。肩自体に異常があっても、「腕や首が痛い」と自覚しやすくなります。
代償作用による首の痛みや背中のハリ
肩が動かせないぶん、肩甲骨・腕・首の使い方に不自然な負荷がかかり続け、二次的に腕の筋肉や頸部の筋肉などにハリや痛みが生じます。日常動作(物を取る、着替えるなど)で肩の代わりに腕や首を過剰に使うことが、慢性的な負担として蓄積していくためです。
つまり拘縮期の腕や首の痛みは、関連痛と代償動作による負担が組み合わさって起きています。拘縮期が長引くほど代償動作の期間も伸び、症状が慢性化・複雑化しやすくなります。
薬以外の治療法
このように関連痛と代償動作が絡み合って生じる痛みに対して、薬や湿布、注射は、痛みという「症状」を抑えることには役立ちますが、五十肩の根本原因である関節周囲の炎症や組織の変化、それに伴う二次障害(代償動作による腕・首への負担)までは改善できません。そこで、こういった体の機能的問題である根本原因の解消をできるのが「鍼灸」「整体」です。
鍼治療
炎症期は強い炎症反応が起きているため、無理な牽引や強い刺激は避けるべき時期です。鍼治療は炎症を穏やかに緩和し、自然治癒力を引き出すアプローチが可能なため、炎症期から取り入れることができます。
整体
炎症が落ち着いた拘縮期以降は、硬くなった関節・筋肉によっておきた身体の歪みのバランスを整えます。拘縮期からの導入が効果的です。炎症期に強い刺激を加えてしまうと、炎症を再燃させたり、回復を遅らせてしまうリスクがあるため、周期の見極めが非常に重要です。
周期に応じた治療法が大切
炎症期には鍼治療で炎症をコントロールしながら自然な回復を促し、拘縮期以降は整体で拘縮した関節の可動域と、長引く代償動作によって蓄積した腕・首の負担など体全体の回復を取り戻していきます。この周期に応じた使い分けこそが、後遺症のリスクを減らし、本来の可動域と状態へ導く近道になります。
当院で期待できること
五十肩は自然に治まるのを待つだけでなく、今がどの周期にあるかを見極め、適切な施術を選ぶことで改善スピードをはやめ、後遺症のリスクを減らすことができます。
五十肩というお悩みは同じでも体に起きている問題は、人それぞれ異なります。福岡市天神の下川鍼灸整体院では、「姿勢・筋肉・関節・神経」の検査を行い、多角的に体の状態を診て、根本原因を分析していきます。炎症期には鍼治療、拘縮期以降には鍼治療に整体を組み合わせ、それぞれの時期に最適な施術と、五十肩の周期に合わせた体操を提供します。これにより、自己判断で誤った時期に強い刺激を加えてしまうリスクを避け、痛みの緩和だけでなく、代償動作によって蓄積した腕や首の負担の軽減、そして本来の可動域への回復を目指すことができます。肩の激痛だけでなく、拘縮期に出てくる腕や首の痛みにも早めに対応することが、後遺症を残さず本来の状態に戻るための第一歩です。
アクセス
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