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生理時の腰痛なぜ起きる│女性鍼灸師が選ぶツボ4選

毎月の生理になると、腰の痛みや重だるさに悩まされていませんか?生理痛というのは多くの女性が経験するこの不調です。本記事では、生理時におきる腰痛の原因や女性鍼灸師が行っている薬に頼らずできるセルフケアなどを詳しく解説していきます。「薬を飲むしかない」と諦める前に、体の内側から整えていく選択肢について、一緒に見ていきましょう。

生理中の腰痛が起こる原因

生理中になぜ腰痛がおきるかというと「プロスタグランジン」という物質が深く関わっているとされています。プロスタグランジンは、子宮収縮を促す一方で血管を収縮させる作用もあり、これが腰痛や下腹部痛、吐き気といった生理痛を強める要因になると考えられています。それに加えて、ホルモンバランスの乱れが自律神経にも影響を与え、より筋肉も過緊張しやすく血流の巡りも悪くなるため、より骨盤内うっ血を強めてしまい、生理中の腰痛が長引いてしまうケースもあります、

腰痛が悪化させるメカニズム

生理中は経血をスムーズに排出できるよう「リラキシン」というホルモンが分泌され、骨盤周りの靭帯を緩めますが、これによって普段より骨盤が歪みやすい状態になります。骨盤が歪むと骨盤内の血流が滞りやすくなり、筋肉が硬直しやすくなります。そのような体の状態で、生理中の子宮収縮が加わることで、腰側の筋肉や神経にも伝わり、通常よりも締め付けられるような強い腰の痛みやにつながりやすくなると考えられています。

坐骨神経痛にも繋がる理由

骨盤内の血流の巡りが悪くなると、筋肉が硬くなり、筋肉の隙間を走行する坐骨神経を圧迫してしまう場合があります。そのため生理前や生理が始まると足の重だるさや痛みを感じることがあります。ただ生理周期に合わせて坐骨神経痛が悪化する場合は、単なる筋肉の問題だけでなく婦人科的な要因が関わっているケースもあるため、症状が続く場合は自己判断せず専門家に相談することをおすすめします。

注意すべき症状

強い生理痛の背景には、「子宮内膜症」「子宮筋腫」「子宮腺筋症」といった婦人科疾患が隠れている場合があります。以下のような変化がある場合は、個人で判断せず婦人科への相談をおすすめします。

  • 生理痛が回数を重ねるごとに強くなっている
  • 経血量が急に増えた、または長く続く
  • 腰痛・性交痛・排便痛・頻尿などを伴う
  • 排尿障害や発熱などの症状がある
  • 市販薬を飲んでも痛みが改善しない

生理痛で使われる一般的薬・漢方

鎮痛剤

「ロキソニン」「イブ」「ボルタレン」など鎮痛薬は、子宮を収縮させ不要になった子宮内膜を輩出させるプロスタグランジンの過剰生産を抑え、痛みの軽減を図ります。プロスタグランジンの生産抑制なので、生理が始まる直前や痛みが弱いうちに服用すると良いとのことですが、胃腸への副作用もあります。

漢方薬

漢方薬は体質改善を目的とし、同じ「生理痛」でも冷え・気滞・瘀血(血の滞り)など体質パターンに応じて処方が変わるのが特徴です。

  • 当帰芍薬散(とうきしゃくやくさん):冷えやむくみを伴う生理痛
  • 桂枝茯苓丸(けいしかじゅつぶとう):腰痛や関節痛など、冷えに伴う痛み
  • 加味逍遙散(かみしょうようさん)は、イライラ・不眠など

体質別に用いられることがあるとされています。また漢方によっても、胃腸不良やむくみなどの副作用があるものもあります。

低用量ピル

低用量ピルは「エストロゲン」と「プロゲステロン」という2種類の女性ホルモンを配合した薬剤で、排卵を抑制し子宮内膜が厚くなりすぎるのを防ぎます。子宮内膜が薄く一定に保たれることで、痛みの原因物質であるプロスタグランジンの分泌量そのものが減り、せ腰痛、下腹部痛、気持ち悪さなどの生理痛が大幅に軽減されます。この点が、痛みが出た後にプロスタグランジンの働きを抑える鎮痛剤(NSAIDs)とは根本的に異なるアプローチです。

いずれも自己判断ではなく、薬剤師や医師への相談がすすめられます。

冷えとの関係性│温めるべき場所とは

薬や漢方でその場の痛みに対処する一方で、日々の過ごし方で腰痛そのものを和らげていく視点も欠かせません。その中でも特に重要なのが「冷え」への対策です。生理中は基礎体温が下がりやすく血液の粘度が高くなる傾向があり、体が冷えて血流が悪くなるとプロスタグランジンが体内に滞留し、痛みが重くなりやすいとされています。また、子宮周辺の血流が滞ると腰まわりも血行不良になりやすく、疲労物質や老廃物が溜まって痛みが発生しやすくなるとも考えられています。血流改善のためには、温めるのが効果的とされています。

簡単にできるセルフケア

体を温めることに加えて、日々の生活習慣を見直すことも腰痛の予防・緩和につながるとされています。

  • 軽いストレッチや入浴で骨盤周辺の血流を促す

  • カフェインや冷たい飲食物を控え、体を冷やさない工夫をする

  • 仕事とプライベートの切り替えを意識し、リラックスする時間を作りストレスをためないように気を付ける

これらは即効性というより、体質そのものを整えていく方向のケアだといえます。

生理中の腰痛を和らげるツボ4選

前述の「温める」ケアを、より深くツボへ届けたい場合は、ドラッグストアで手に入る台座灸(市販のお灸)を使うのも一つの方法です。ツボへ温熱刺激を加えることで、カイロよりもピンポイントに、じんわりと深く温める効果が期待できます。ただし、火を使うタイプはやけどに注意し、肌が弱い方はシールタイプなど低刺激のものから試すのがおすすめです。今回は、背面のツボは自分では位置確認が難しいため、下腹部と下肢にある、手が届きやすいツボを厳選しました。

三陰交

内くるぶしから指4本分上、骨の際。生理痛・冷え性・むくみの緩和に期待されています。

血海

膝のお皿の内側から指3本分上。血液の巡りを整える効果があると期待されています。

復溜

内くるぶしの一番高いところから指3本分上、アキレス腱の前縁のくぼみにあるツボ。むくみや足の冷えの緩和に期待されています。

関元

おへその真下、指4本分下。生理痛・生理不順・冷えを緩和に期待されています。

ツボを押す際は「痛気持ちいい」と感じる強さで、じっくり呼吸に合わせて押すのがポイントです。お灸がない場合は、カイロや湯たんぽ、ドライヤーなどで温める方法もあります。

セルフケアの限界│女性鍼灸師からの視点

生理中におきる腰痛のセルフケアは有効な一方、骨盤の歪みや筋肉の深いこわばりまでは、ストレッチだけで十分に整えるのが難しい場合もあります。ホルモンバランスだけでなく、日常生活において作られた筋肉の過緊張やバランス崩れ、骨盤のゆがみなどが積み重なり、生理痛を強くさせているのであれば、、自己流のケアでは根本的な調整に至らないケースも少なくありません。そういった際には、専門家による施術という選択肢もあります。

鍼灸×整体よるアプローチ

薬や漢方、セルフケアは体の外から働きかけるアプローチですが、鍼灸治療は硬くなった筋肉や自律神経に直接アプローチできる点が特徴です。そのうえで、整体で体の歪みを整えることで、血流を促し、骨盤のうっ血を解消していくことで、生理時の腰痛が緩和していきます。また、ホルモンバランスの影響により自律神経も乱れやすいため、薬の副作用を心配することなく、体全体のバランスを整えることができます。このように、体の内側と外側の両面から働きかけれるため、腰痛だけでなく、吐き気や頭痛などの生理痛にもアプローチが可能です。薬のように副作用の心配なく、様々な生理痛を一度にアプローチできるのは鍼灸整体ならではの特徴ともいえます。

まとめ

生理痛の腰痛は、プロスタグランジンによる子宮収縮や血管収縮、リラキシンによる骨盤の歪みやすさなど、複数の要因が組み合わさって起こると考えられています。そのなかで、子宮内膜症や卵巣嚢腫といった婦人科的な要因が背景にある可能性も念頭に置いておきたいこともポイントです。

生理痛の対処法としては、鎮痛薬や漢方薬といった薬による選択肢のほか、体を温めるセルフケアやツボへのお灸、日々のストレッチなど、薬に頼らずできる工夫も多くあります。ただし、これらのセルフケアだけではアプローチしにくい骨盤の歪みや筋肉の深いこわばりについては、鍼灸整体で筋肉・自律神経・体のゆがみを体の内側・外側から丁寧に調整していくことで、より改善を目指せる可能性があります。

  • 痛みが年々強くなっている、または経血量が急に増えた場合

  • 腰痛や坐骨神経痛が生理周期に合わせて繰り返し悪化する場合

  • セルフケアを続けても症状が改善しない場合

上記のような場合は自己判断で我慢を続けず、まずは婦人科での確認、そしてセルフケアと合わせて鍼灸整体という選択肢も検討してみることをおすすめします。毎月の不調と上手に付き合っていくために、ご自身の体のサインを大切にしていただければと思います。

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