五十肩の薬と湿布の正しい使い方とリハビリのタイミング
五十肩による肩の痛みを市販薬や湿布で対処しようとする方は少なくありません。ただ、五十肩は時期によって適切な対処法が変わる傾向があるといわれています。今回は薬や湿布の役割と、症状の時期に応じたケアについてお伝えします。
五十肩の経過を知ろう
五十肩は一般的に、次の3つの時期を経て回復していく傾向があるとされています。
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炎症期:強い痛みがあり、動かさなくてもズキズキする時期。2週間~1ヶ月程度続くことが多いです。
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拘縮期(慢性期):強い痛みは落ち着くものの、肩が固まって動かしにくくなる時期。6ヶ月くらい続きます。
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回復期:徐々に可動域が戻っていく時期です。回復まで発症時から1年~1年半くらいかかりますが、それ以外かかることも少なくありません。
この時期の見極めが、薬や湿布をどう使うかを考える上で重要なポイントになります。
五十肩に使われる代表的な薬
炎症期に痛みが強い場合、医療機関では消炎鎮痛薬が処方されることがあります。代表的なものとして「ロキソニン(ロキソプロフェン)」です。これは非ステロイド性抗炎症薬(NSAIDs)の一種で、炎症を抑えて痛みを軽減する効果が期待されるお薬です。副作用としては、胃腸への負担や眠気などです。
湿布の種類
湿布と一口に言っても、実はいくつかのタイプに分かれています。代表的なものを知っておくと、自分の症状に合わせて選びやすくなります。
消炎鎮痛成分入りの湿布
「ロキソニンテープ」のほか、「モーラステープ」「ボルタレンテープ」なども同じ系統に分類されます。有効成分が皮膚から浸透し、局所的に炎症を抑えて痛みを和らげる効果が期待されます。
冷感タイプ・温感タイプ
メントールなどの清涼成分を含む「冷感タイプ」と、カプサイシンなどを含む「温感タイプ」があります。筋肉や関節が損傷し、炎症がおきて熱をもったり腫れている場合は、冷たい湿布が効果的です。逆に、炎症がなく慢性的な痛みであれば、温かい湿布です。ただどちらも、鎮痛効果のある成分は同じものを使用していることが多いので、炎症がない限りは、自分が感じる心地良さで選んでも良いでしょう。
テープ剤とハップ剤の違い
「ロキソニンテープ」のようなテープ剤は薄手で伸縮性があり、関節部分にも比較的なじみやすいのが特徴ですが、長時間使用するとかぶれやすいです。一方、パップ剤は水分を多く含み、かぶれにくいとされていますが、粘着力が弱くはがれやすいとされています。
湿布の貼り方のコツ
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痛みを感じる部位、もしくは肩関節の前面〜側面にかけて貼ると良いでしょう
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同じ場所に長時間貼り続けると皮膚トラブルにつながる可能性があるため、説明書に記載の使用時間を守りましょう
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かぶれやかゆみが出た場合は使用を中止し、専門家に相談しましょう
五十肩の薬や湿布は「補助的手段」
炎症期の五十肩に対しては、NSAIDs系の消炎鎮痛成分入り湿布が使われることが多いとされていますが、これは「痛みの信号を一時的に抑える対症療法」であり、あくまで「痛みと上手に付き合いながら過ごすための手段」と捉えるほうが適切です。また、同じ消炎鎮痛成分でも、内服薬と外用薬では体内への吸収量に差があり、湿布の方が全身への影響は比較的少ないとされる傾向があります。そのため、胃腸への負担を避けたい方には湿布が選ばれることもありますが、湿布の使用量が増えてくると皮膚から吸収される量が増えてしまい、飲み薬と変わらなくなることがあるため使用量を守りましょう。また、皮膚が弱い方はかぶれなどのトラブルにも注意が必要です。
拘縮期以降、薬や湿布はどうなるのか
炎症期を過ぎて拘縮期に入ると、薬や湿布の位置づけは少し変わってくる傾向があります。
拘縮期は、痛みがよほど強い場合を除き、薬物療法よりも「運動療法」や「温めるケア」中心になっていきます。ただし、安静時や動かした際の痛みが残っている場合には、内服薬が継続するケースもあります。湿布についても、炎症期のように「炎症を抑える」目的というよりは、「動かしにくさによる疼痛緩和」や「うごきにくさを感じにくくする」といった目的になることが多いです。つまり拘縮期では、薬や湿布は「痛みを取り除く主役」というよりも、「体操療法や施術を進めやすくするための補助的な役割」という位置に変わってきます。
拘縮期以降の必要なケア
拘縮期の治療の中心は、肩関節や肩甲骨まわりの筋肉の硬さをゆるめ、可動域を広げていくアプローチにシフトしていきます。薬や湿布だけではなく、以下のようなケアの併用がおすすめされています。
専門的治療
鍼灸や整体などの施術では、肩関節周辺や肩甲骨まわりの筋肉の緊張を緩めるアプローチが可能です。特に鍼治療は、マッサージなどの手技と違い、深層の筋肉までアプローチができます。そのため深層の筋肉まで力強く手技アプローチしなくとも、優しい刺激で届きにくい筋肉までも緩めることができます。また、五十肩をかばう動きから起こりやすい首の痛みや二の腕の痛みといった二次的な不調への対策もできます。
リハビリ療法
炎症期を抜ければ、少しずつ肩を動かし可動域を広げていきます。ネットやYouTubeで様々な五十肩の運動が紹介されていますが、自己判断で行うと症状を悪化し回復が遅くなる可能性があるため、専門家の指導の下で行うことが望ましいでしょう。
まとめ
五十肩の痛みに対する薬や湿布の活用は、時期によって役割が変わっていく傾向があります。炎症期は痛みのコントロールが中心、拘縮期以降は体操療法や専門的な治療を進めやすくするための補助的な手段として位置づけということを理解しておきましょう。五十肩でお困りなら福岡市天神の下川鍼灸整体院にご相談ください。
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