五十肩／四十肩（肩関節周囲炎）

肩関節は、他の関節より動ける範囲が広く、様々な筋肉や腱、関節包などがあり、複雑な構造をしています。
さらには、肩関節から腕が吊り下がっているため、腕が下に落ちないように肩回りの筋肉や腱が繋ぎ支えています。そのため、動かさなくても常に肩の筋肉に強く負担がかかっている状態です。

五十肩は「加齢による肩まわりの腱の老化」と言われることも多く、勿論何十年も毎日肩を動かしているため、加齢も一つの要因ではありますが、その年齢になると必ず五十肩が発症するわけでもありません。逆をいえば、五十肩になることが問題なのです。
当院では、「年齢的な問題です」で終わるのではなく「何故、肩回りの筋肉や腱に強い負荷を与え、肩関節を炎症させてしまったのか」もう一歩奥にある根本原因を見つけることを大切にしています。

五十肩になると、衣類着脱や洗髪などを行う際に肩が動かないため、その代わりに首や背中の筋肉など代償作用がおき、二次障害として首の痛み・背中のハリなどが発症しやすいです。
ただ患者様は五十肩の方が気になるため、体には首や背中の問題が起きていることに気付かずに五十肩が治りかけてきたタイミングで、「ここ最近は首や背中のほうも辛い」と訴えられることも少なくはありません。

だからこそ当院は、五十肩の進行度合いだけを診て、五十肩の施術だけを行うのではなく、肩の炎症を引き起こした根本原因を見つけ、それらも含め悪影響を受けている場所も全て詳しくチェックします。

初回に、
「問診・検査（筋肉の緊張・神経の働き・関節の動き）・姿勢分析」
を行い根本原因を見つけ、現在のお体に起きている問題点を一つひとつ確認します。
施術方法として、鍼で固まってしまった肩関節周囲の筋肉や腱を緩め、血行を促進し、痛みの物質などの老廃物を流すことで肩の動きの改善、肩の痛みを減らします。
そして整体で筋肉のアンバランスなどによって歪んだお体を整えます。

上記で述べたように、肩関節周囲炎には周期があります。進行度合いに合わせ正しく鍼・整体の施術、それに加えセルフケアとして肩回りの運動などを加えていくことで

・肩関節の動きも本来の肩関節が動かせる角度まできちんと動かすことができる
・肩関節周囲炎によって悪影響を受けた二次障害を防ぐ
・五十肩の早期回復

を行うことができます。